月別アーカイブ: 2014年8月

「国産ツーバイフォーで建てた千葉県富津市の幼稚園」

昨日、千葉県富津市にある明澄(みょうちょう)幼稚園を見学に行ってきました。
この建物の見どころは、木造2X4工法で建てられていて、内装も床にヒノキ、
壁に杉を使ったあったかい建物であるということと、トラスと呼ばれる大空間を
造るための屋根構造を採用していることです。 また。この建物は
林野庁の補助金事業の一つで、なんと8500万円の補助金を受けているそうです。

建築を担当したのは、大手2X4メーカーの三井ホーム、
構造材は主に千葉県産の間伐材を使っています。

kinder1
外観は2階建てですが、実は平屋建て、2階の様に見える窓は、通風と採光の
為の工夫空間です。 屋根は南が高く北に低い片流れです。

kinder2
kinder3

関東圏から熱心な2X4ビルダー関係者が沢山集まりました。
講堂を使って説明会が行われました。

kinder4

スナップ写真と感想を書かせて頂きます。

kinder5

木の下駄箱や給食室はとても懐かしい感じがしました。
園児用のトイレのかわいいこと!
<写真左下> ヒノキの床材に点在する節を意図的に増やして
ミッキーマウスを作ったそうです。 それが建物全体にいくつか
あって、園児が節ミッキーを探すのが楽しみになっているそうです。
そういえば、三井ホームはミッキーをCMに使っていますね。

千葉県産の2X4材を使用して建てたと、はじめに説明しましたが、
実はこの話に落ちがあります。 千葉県には原木丸太を
2X4材に製材する工場がありませんので、福島県の
協和木材(当社の木材利用ポイントをご利用頂く場合に
使用する国産2X4材の工場です。)に持ち込んで製材を
してもらってから三井ホームの工場に運んだそうです。
また、原木は直径15㎝程度だったので2X6は製材できず、
輸入材も使用しています。

■   ■   ■   ■

国の統計を見ると2X4工法による、建物は少しずつそのシェアを増やしてきていますが、
昨年の統計では、木造建物の5軒に1軒が2X4だそうです。

ゼロエネルギーの検証

およそ1年前「ゼロ・エネルギ化推進事業」に採択された千葉県流山市の
K様邸が完成しました。 ご入居後、HEMSを利用して太陽光の発電量
や使用量を月ごとに集計した結果が今回まとまりました。
(実測を基にしていますが、細かい数字をまるめて、シンプルな図にしています。)

集計して驚いたことが2つあります。

東京電力に売ったキロワット数と買ったキロワット数がほぼ同じでした。

solar_2

売った電気と買った電気が同じということは、
すごい性能の畜電池があったら、ゼロ・エネルギー住宅は可能であるということです。
電気の売電が単価がいくらとか、深夜の電気がお得だとか、元がとれるとか
とれないとかと言う、金額に直した話ではなく、極めてシンプルな
約4.5KWの太陽光と当社の高気密高断熱住宅があれば、
自分の屋根の上で発電している発電量で自分たちが使う電力を
賄っているという事実です。
もし、建物の断熱性能が悪ければ、いくら発電がよくても、
総使用量が大きくなってしまいます。
これをイメージしたのが、下段の円グラフです。

もう一つうれしい驚きは当時、パナソニックHIT233、20枚の
発電量はメーカーデータで5,040KWでしたが、実際は
20%アップの6,166KWでした。

この検証で、最も重要なことは、
① 少ないエネルギーでも十分に冷暖房できる、高断熱の
  建物であること
② 出来るだけ太陽光発電の規模は小さい方が、実現性が高く
  普及率も上がること
③ 論点の基本が金額でなく電力のキロワット数であること
  太陽光発電を行っていない家庭が東京電力の高い買い取り金額を
  支えているという事実を面白くないと感じる人も多いはずです。
  また、大手ハウスメーカーのゼロエネルギーの歌い文句はどこも
  金額でゼロにする話がほとんどです。

実は、当社は国のゼロエネルギー事業に参加させて頂いていますが、
削減率何%とか、いままでは、なにか実感が湧かない数字でした。
事実、計算の根拠となる平成11年度基準と平成25年度基準で
計算すると同じ建物のエネルギー削減率が90%と130%になって
どっちが正しいのかもわかりませんでした。
でも、今回のこの数字は明快にゼロエネを実証しています。

今後必要なのは、高性能蓄電池か、あるいは地球規模の
余剰電力互助会(ブラジルが昼間の時間は電気を送ってもらって、
日本が昼間の時はブラジルに電気を送るという地球規模の
ネットワーク)が必要になりますね。